【九州場所】元朝青龍がふがいない相撲に怒! おい・豊昇龍を恐怖の〝直接指導〟へ

機嫌よさそうにファンに手を振った元朝青龍だったが…(東スポWeb)

〝お騒がせ横綱〟から強烈なダメ出しだ。大相撲九州場所12日目(25日、福岡国際センター)、幕内豊昇龍(22=立浪)が幕内大栄翔(28=追手風)に押し倒されて7敗目(5勝)を喫した。この日は叔父の元横綱朝青龍(41)が会場で生観戦。ふがいない相撲内容にはさぞご立腹の様子で、おいっ子に向けて辛らつな言葉をまくし立てた。優勝25回を誇る大横綱はおいの覚醒を促すべく、所属の立浪部屋を訪れて〝直接指導〟に乗り出す意向だという。

ふがいない相撲に〝喝〟だ。豊昇龍は大栄翔のノド輪に大きくのけぞると、こらえ切れずに押し倒された。叔父が見守る〝御前相撲〟でいいところを見せられず、取組後は報道陣の取材をスルーして引き揚げた。一方で、元朝青龍は観戦終了後に会場の外で報道陣に対応。穏やかな口調で話し始めたものの、おいのことに話題が及ぶとみるみるヒートアップした。

「花咲かせてくれよ、コノヤロー。せっかく来てるんだから。もうちょっと、気持ち出せよ。剣道部のアレ(竹刀)でケツを2、3発叩きたい。気合入れてやらないと。相撲に慣れていない。上半身と下半身のバランスがゼロ。(自分は)横綱だった人間なんでね。血を守ってほしい。今日は勝ってくれると思ったけど残念」と一気にまくし立てた。

その元横綱がおいの〝直接指導〟に乗り出す計画が判明した。かねて豊昇龍の稽古視察を熱望していたが、日本相撲協会が新型コロナウイルス対策で外部との接触を制限したこともあり、実現には至らなかった。そんな中、国内の感染者数の減少を受けて今回の九州場所から親族や後援者らの稽古見学を解禁。これを受けて、今回の来日中にも立浪部屋を訪れる予定を立てているという。

角界関係者は「師匠の立浪親方(元小結旭豊)と朝青龍は関係が良好。朝青龍が部屋へ行って、豊昇龍に相撲を教えることに支障はない。これからは直接アドバイスする機会が増えるのでは」。豊昇龍にとって叔父は口うるさい存在とはいえ、優勝25回の実績は申し分ない。今は幕内上位の壁にはね返されているだけに、ひと皮むけるための絶好の機会となる。

元朝青龍は「本気でケツに何発も入れてやりたい。それくらいの痛みと辛抱強さを与えれば、本当に力が出ると思うけど、今はやっちゃいけないんで。オレが師匠だったら大問題を起こしているよね。でも、最近の子は甘えている。言い訳ばっかり」。現役時代は実際に稽古中に竹刀を振り回したこともある元横綱は、どんな〝スパルタ指導〟を施すのか。いろんな意味で注目だ。

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