「こないだのあのパン、しっとりしていて美味しかったよ~」
「今日はこの栗のクリームパン、4つちょうだいね」
山の中にある小さな温泉地に、明るい声が響きます。
かつての温泉施設の軒先が店舗。
「もう、よそのもんは食べられん」と通うファンも
山口県長門市、俵山地区。
今日は、唯一のパン工房「加密列(かみつれ)」の販売日。お昼どきになると、好みのパンを求めて近所の人や温泉の番頭さんなどが次々とやってきます。
栗のクリームパンのほか、ビールで生地を練った食パン、地元特産のゆずを使ったパウンドケーキ……。この日テーブルに並んだのは、焼き菓子も併せて10種類。
「ここのパンを食べると、もうよそのもんが食べられんからねえ」。すぐそばの老舗旅館の女将さんは、シナモンロールなどを手に笑顔を見せました。
小麦は北海道産、菜種油は遺伝子組み換えでないもの、水は地元の方が管理している山水を使っています。「ここの山水はとてもなめらかで柔らかいんです。こんなに美味しい水が手に入ることだけとってみても、この土地に移ってきて良かったなと感じています」
The post 【ここいろ】山口県長門市。都市部での営業スタイルに疑問を感じ…温泉地で始めた丁寧なパンづくり|宮本美千子さん[加密列] first appeared on Nativ.media | 地方移住・関係人口創出のプラットフォーム.