国内初「ミス・エコ・ティーン」出場 日本代表 長崎出身の中島さん

田上市長に、国際ミスコンテスト「ミス・エコ・ティーン・インターナショナル」への出場を報告した中島さん=長崎市役所

 環境保全意識や活動などが審査対象となる国際コンテスト「ミス・エコ・ティーン・インターナショナル」の日本代表に、早稲田大1年の中島麗奈さん(19)=長崎市=が選ばれた。世界大会は2019年に始まり、日本からの出場は今年初めて。中島さんは高校時代から平和活動や被爆者との交流を続けていて「原爆や戦争は、自然を簡単に失わせてしまうことを世界に伝えたい」と語る。
 中島さんは25日、同市役所に田上富久市長を訪ね、日本代表選出を報告した。
 同コンテストは原則15~19歳の女性が対象。外見の美しさだけでなく、環境や国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する活動や知性などを審査する。事務局によると日本予選には約30人が応募。最終選考に残った4人がウオーキングやスピーチなどの審査を受け、中島さんが代表となった。本選はエジプトで来月開かれ、各国の代表約30人が出場する見込み。
 中島さんは高校1年の頃から、平和を学び発信する「青少年ピースボランティア」として活動。現在では被爆体験を語り継ぐ「交流証言者」や「平和案内人」も務める。25日は、本選で着用するドレス姿で田上市長と面会。「原爆や戦争が自然にもたらす影響は未来にも続く。将来の子どもたちに美しい自然を残すべき」と語った。


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