竹原市の賀茂川河口に広がる美しい光景。
全国でも珍しく、手付かずの自然のまま残る「ハチの干潟」です。
ハチの干潟
この干潟の沖に潜ってみると多様な生き物を観察することができました。
キュウセン、メバル、アミメハギ、ウミエラの仲間などです。
キュウセン
メバル
アミメハギ
ウミエラの仲間
ここで保全活動に取り組む「ハチの干潟調査隊」の岡田和樹代表の案内で干潟を歩きました。
岡田さんと干潟を歩く
「ここの干潟は汽水もあれば泥干潟もあるし、砂干潟、岩場、藻場もある。多様な環境が残っているからこそ生き物もすごく豊富で貴重な場所だと思います。」
カブトガニ
野鳥にとっても楽園
2005年、干潟の沖合に県内で排出されたヘドロを投棄する計画が持ち上がりましたが、「この美しくいろいろな生き物が生きている場所を手つかずのまま残したい」という地元の人たちの熱心な活動により干潟は守られてきました。
地元の人に守られてきた干潟
しかし、今、新たな脅威にさらされています。
「干潟の近くで開発の予定があったり、更に上流では産業廃棄物処分場の計画もある。」
「この干潟は水が流れてくる最後の場所。そしていろいろな生き物が育まれる出発地でもある貴重な場所。だから、そういった人工的なものからなんとか守っていけたら」と岡田さんは語ります。
多くの生き物が育まれている
夕暮れ時、水面は鮮やかな夕日で輝き、鳥は舞い踊ります。
この美しさを次世代にも伝えたい。
そう願い、岡田さんの活動は続きます。
豊かな自然の美しさを次世代に