週末も続く冬型 北陸以北の日本海側は雨や雪 太平洋側は空気カラカラ 火災に注意

 日本列島は冬型の天気分布となっている。このあと土日にかけても、北陸や北日本の日本海側では雨や雪の続く所が多くなりそうだ。特に北陸では、28日(日)にかけて大気の非常に不安定な状態が続き、土砂災害などに注意が必要となる。
 一方、太平洋側の地域では乾燥した晴れの天気が続くため、火災に注意が必要だ。

北陸以北は雨や雪 北陸は土砂災害などに注意

 日本付近は冬型の気圧配置で上空に強い寒気が流れ込んでいる。北陸や北日本の日本海側では広く雨や雪となっており、北海道では雪の量が多くなっている所がある。
 午前10時現在の積雪の深さは北海道の朱鞠内で87センチ、幌加内で76センチ、青森の酸ヶ湯で59センチなどとなっている。雪が積もっている所では、なだれや落雪、路面の凍結などに注意が必要だ。

 このあと週末にかけても冬型の気圧配置が続く見込みで、北陸や北日本の日本海側では28日(日)の午前中にかけて雨や雪の所が多くなりそうだ。特に北陸では大気の非常に不安定な状態が続き、強い雨や雷雨になる所がある見込み。
 これまでに降った雨ですでに地盤の緩んでいる所があり、今後も同じ地域で雨が降り続いた場合は警報級の大雨となる可能性がある。落雷や突風、土砂災害、低地の浸水、河川の増水などに注意、警戒が必要だ。

太平洋側は空気乾燥 火災に注意

 一方、太平洋側では広く晴れて、紅葉映えの青空が広がっている。この土日も晴れる所が多いが、湿度が低く、空気の乾燥した状態が続く見込み。
 けさは大阪で住宅火災があったが、太平洋側の地域は空気がカラカラに乾いているため、火の取り扱いに注意が必要だ。
 また、土日の気温は東日本や西日本ではきょうより低い所が多く、最高気温は15℃以下の所がほとんどとなりそうだ。

(気象予報士・多胡安那)

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