名護市長「コメント控える」 辺野古不承認、知事表明に

 【名護】沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立て予定地の大浦湾にある軟弱地盤改良工事など設計変更について、玉城デニー知事が不承認を発表する前の午後5時ごろ、上京中の渡具知武豊名護市長は「詳細なことは存じ上げない。コメントは差し控えたい」と言及を避けた。

 渡具知市長は設計変更を巡り、2020年12月の定例会で、用途変更に「異議なし」とする市長意見を提出しようとしたが、反対多数で否決した。昨年3月には「同じ議案で(議会の)理解を得ることは難しいと判断した」といい、「市長意見はない」との趣旨の文書を県に送付した経緯がある。

 
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