「影響分析し対応を検討」 宜野湾市長、次期沖縄振興計画などに懸念 辺野古不承認

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局の設計変更申請を県が「不承認」としたことについて、宜野湾市の松川正則市長は「どういった影響が出てくるのか確認したい。政府や県のコメントなどをしっかり聞いた上で分析し、宜野湾市としてどう対応するか検討したい」と述べた。

 松川市長は23日に起きた普天間飛行場所属のMV22オスプレイが水筒を民家敷地内に落下させた事故などに触れ、危険性の早期除去が必要だと改めて訴えた。その上で設計変更の不承認によって「(普天間の返還までの期間が)また長引くのは残念だ」と述べた。

 県の判断時期が税制改正や、次年度予算編成前となっている点を問われると、「(日本)復帰50年の次年度からの振興計画や予算に影響がないかという懸念もある」との見解を示した。

 
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