米山隆一氏が“身を切る改革”に異論「煽っているのがお金に困らないほど蓄財したと思われる橋下氏」

米山隆一氏(東スポWeb)

衆議院議員の米山隆一氏が26日、ツイッターを更新。政治家に投げかけられている「身を切る改革」というワードに異論を唱えた。

これは日本維新の会の新人議員が在職1日で文書通信交通滞在費(文通費)が100万円支払われたことを問題提議、これを発端に前大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が日本維新の会を含めた国会議員の優遇を批判。政策活動費をめぐる不透明な金の流れにつて「身を切る改革」を迫っている。

さらに看護師の賃金引き上げが4000円だったことについて、議員の優遇と比較し「あまりに少ない」と批判の声が噴出。タレントの梅澤富美男がテレビ番組で「お前たちの政治家のボーナスを4000円にしろ。100万円もらえるやつ(文通費)も4000円にしろ」などと発言。政治家に「身を切る改革」を訴えたことも話題になった。

こうした風潮に米山氏は「私は別に政治家を厚遇しろと言っているのではありません。様々な問題があった時に政治家に『身を切れ!』と叫べ留飲は下がるのかもしれませんが、それでは全く問題は解決しないし、長期的に見たらマイナスの影響も多々あるという事です」と異論を唱えた。

続けて「選挙で選ばれるって非常に労力を要する不安定な立場で、特に衆議院は、総理が何時でも議員の首を切っていいという究極のブラック職場ですから、身を切る改革を推し進めたら、基本世襲と大金持ちしか政治家になれなくなって、より一層困った人の気持ちの分からない政治になります」と政治家の立場に理解を求め、極論に走る危険性を訴えた。

その上で「『身を切る改革』を煽っているのが、極めてお金にうるさく、結果今後全くお金に困らないほど蓄財したと思われる橋下氏なのが、この言葉の本質を表していると思います」となどと橋下氏の言動を皮肉った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社