ボクシング・入江聖奈「気持ち!」「深呼吸!」…セコンドで会場に響き渡る“金”の指示

入江聖奈(東スポWeb)

これぞ「金」のアドバイスだ。ボクシング全日本選手権3日目(26日、東京・墨田区総合体育館)、東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(21=日体大)が「声」で存在感を見せつけた。

この日、試合がない入江は同僚のセコンドに入った。女子ライトフェザー級・仲田幸希七(日体大)の試合では赤コーナー下から「自分から!」「見ない! 打つ!」と試合展開に応じて的確な指示。もともとハッキリと通る声の持ち主だけに、会場の隅々までアドバイスが響き渡った。試合終盤には「あとは気持ち!」「深呼吸!」と精神面で鼓舞。会場の拍手や声援を全てかき消すほど目立っていた。

入江は東京五輪金メダル獲得後にメディアに引っ張りダコ。無類の〝カエル好き〟というキャラクターも手伝って、女子ボクシング界を牽引する存在だ。9月にはWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(井岡一翔VSフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア)のゲスト解説を務め、SNSでは「理論的で的確」「歯切れが良くて分かりやすい」と大好評。この日のアドバイスも金メダル級だった。

入江は27日の女子フェザー級準決勝から登場。五輪後初の実戦へ向けて「泥臭く勝ちたい」と意気込んでいる。

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