立憲民主党代表選・泉健太氏インタビュー「『党の理念、魅力を全面に押し出していきたい』という声を受けて立候補を決意」

選挙ドットコムは11月30日に実施される立憲民主党代表選に関連し、立候補者へのインタビューを行いました。

「立憲民主党の政策・理念、良さ・魅力を全面に押し出していきたい」という声を受けて立候補を決意

Q. 今回の立憲民主党代表選に立候補された理由を教えてください。

「党を再生させたい」、それが立候補の理由です。

今回の衆院選での思わぬ敗北を受けて、この党で足りなかった物が何なのかよく考えなければならないと思ってきました。その中で、色んな皆さんのご意見を伺って、やはり立憲民主党が与党と戦うということの印象が強すぎて、むしろ国民の側を向いて、国民の為に働くイメージ・印象が薄くなってしまっていたのではないか。政策や理念が正しい、しかし国民の側を向いて、国民の皆様に対して政策を理解をしていただけたのか、というところについて不十分だったという声を沢山いただきました。

そのような意味で改めて、立憲民主党の政策・理念、良さ・魅力というものを全面に押し出していきたいという多くの自治体議員、国会議員の皆さんの声を受けて、代表選に立候補するという決意をしました。

もうすぐ臨時国会がはじまりますが、政府の経済対策のうち困窮者向けの給付金というのが住民税非課税世帯という非常に狭い対象になってしまっています。私と同世代のワーキングプア世代、この皆さんに給付金が届くように制度の対象者の拡大に取り組みたいと思っています。

(―選挙ドットコム:個人として実現させたい政策は?)

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来夏の参院選で、1人区は一本化を目指す

Q. 2022年の参議院議員選挙に向けて、他党との協力体制について教えてください。

参院選の1人区、32選挙区は候補者の一本化を目指すということです。そして複数人区は各政党がそれぞれの考え方で候補者を擁立するということになるので、基本的には立憲民主党としては全選挙区での擁立を目指すということです。

苦労した経験は認定こども園制度を作ったとき

Q. これまでの経験で1番嬉しかったこと、1番大変だったことを教えてください。

これまでで嬉しかったことは、主導してきた過労死防止対策推進法という議員立法を超党派で成立させることができた時ですね。

最も大変だったことはですね、内閣府大臣政務官の時に認定こども園制度を作った時です。幼稚園と保育所、この双方の良さを取り入れながら、厚生労働省と文部科学省、内閣府と協議を重ね制度を作るのには苦労しました。

強みは「現場力」と「調整解決力」

Q. 今回代表選に立候補している他の3名と比べて、自身の強みはどこだと考えていますか。

「現場力」と「調整解決力」だと思います。「現場力」というのは当選前から続けている災害ボランティアの経験もあってのことですが、相手の話を聞くだけではなく、共に行動することによって共感を得て、また真実を引き出していく、さらには根本的な問題が何かということを共に行動することで体感し、また引き出していくことが出来ると思っています。

「調整解決力」という面では政治家の皆さんそれぞれ主張をお持ちです。ただ単にその対立を続けるという事ではなく、それぞれの主張から1つの答えを調整して出していくということは、これまでも数多く経験してきているので、そういったところではお役に立てるかなと思いますね。

泉氏から見る立憲民主党代表選立候補者

Q. 今回代表選に立候補している他の3名について、泉さんから見た印象を教えてください。

逢坂さんについては行政経験豊富、というところが他にないことだと思います。逢坂さんとは合流新党の立憲民主党の綱領について両代表(枝野幸男氏・玉木雄一郎氏)から下命を受け、一緒に協議をし、作り上げました。

西村さんについては豊富な社会保障政策の知識があります。民主党政権を担っていたころから同じ厚生労働分野、子供子育て分野で一緒に政策を作ってきた仲間なので、やはり子供子育て政策や「子ども家庭省」といった政策を一緒に構想してきたという方です。

小川さんはやはり「情熱」です。小川さんとはずっと同じ政策グループに所属をして、たとえば共に「All for All」の政策の勉強を続けてきた方です。

(編集部注:本インタビュー記事は立憲民主党代表選挙の各候補者の方全てに取材依頼をし、インタビューの調整をいただけた方から順次掲載しています。)

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