女優の尾野真千子が26日、都内で行われた「第44回山路ふみ子映画賞」の贈呈式に出席した。
尾野は映画「茜色に焼かれる」で交通事故で夫を亡くしながら、中学生の息子を育てたシングルマザー役を演じたことが評価され、山路ふみ子女優賞を受賞した。
壇上で尾野は受賞の喜ぶとともに「この時代に、このような賞をいただけたこと、本当にうれしく思います。いままで当たり前だと思ってきたことが、当たり前ではなくなった。演じさせていただくことも、当たり前ではなかった。こんなにありがたいことだったんだと感じております」と笑みを見せた。
客席からの質問で、今後やってみたい役を問われた尾野は「ぜひ恋愛ものをやりたいし、自分以上の年齢の役もどこまでできるか試してみたい。もしかすると男性の役なんかもやれるかも。これから探っていきたい」と語った。
また、新人女優賞を清原果耶が受賞。出演映画「護られなかった者たちへ」が評価された。清原は「どうなっていくか、わからない世の中で、スタッフの方やキャストの方と過ごした日々は代えがたいものとなりました。これからも映画を皆さまにお届けできるように、一人の女優として成長できるようがんばっていきたい」と語った。