優勝へと突き進む首位・古江彩佳に思わぬ “伏兵” 1打差の高校先輩・堀琴音が優勝阻止宣言

メジャーVに燃える堀琴音(東スポWeb)

国内女子ツアー今季最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」2日目(26日、宮崎・宮崎CC=パー72)、通算7アンダーで首位をキープした賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)に〝伏兵〟が立ちはだかった。

この日は前半にボギーが続く展開も後半にきっちり立て直す修正力が光った。最終18番パー4では2打目を50センチにつけるスーパーショットで楽々バーディー。「今日のベストショットと言えるぐらいによかった」と自画自賛だった。まだ2日間残すとはいえ、最も警戒すべき稲見萌寧(22=都築電気)がショットの不調で23位と伸び悩んでおり、自身初のメジャー優勝を飾って、逆転で賞金女王になるという青写真通りに進んでいる。

さらに直近2大会は連続2位でコースとの相性のよさも後押しとなりそうな中、通算6アンダーの2位につけた母校・滝川第二高(兵庫)の先輩である堀琴音(25=ダイセル)が、古江の優勝阻止へ名乗りを上げた。勝てば後輩を〝逆アシスト〟することになるが「勝負の世界なので仕方ないと思う。5つくらい下で(在学中は)かぶってないけど、先輩の意地を見せたい。私も優勝目指して頑張りたい」と瞳の奥を光らせた。

欲しかったタイトルの大チャンスを前に古江は先輩の意地に屈するわけにはいかない。「私は負けず嫌い。最後の最後のメジャーで勝てたらすごいカッコイイと思う」と強い気持ちで4日間を戦い抜く。

© 株式会社東京スポーツ新聞社