日本ハム・新庄監督が〝出勤〟わずか4日でナインの心掌握 輝星も清宮もガッチリの凄み

ナインの心をガッチリ(東スポWeb)

日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督(49)が就任からわずか4日の出勤日数でナインの心を掌握している。

26日の契約公開に臨んだ3年目の吉田輝星投手(20)、4年目・清宮幸太郎内野手(22)が初のダウン提示を受けサイン。しかし、両者に悲壮感はなく、むしろ新庄新監督の助言を忠実に実行し、心の変化を楽しむ様子すら伺わせている。

20日の鎌ケ谷視察の際に、襟足を「これ切った方がいいんじゃない? もう少し似合う髪形にしたらもっと人気が出るよ」と指摘された吉田輝は、長かった髪をバッサリ散髪し更改に現れた。

その姿を早速、指揮官のSNSへ送信すると、速攻で写メが指揮官のインスタグラムにアップされ「黒髪短髪にしたみたい!! メチャ似合っている笑 急に送ってきてかわいい ストーリー勝手に載っけちゃう笑」とコメント付きで公開された。

これは清宮もしかりで、秋季キャンプ中に、体のキレを出すための減量指令を受けた本人は5、6キロ「ちょいやせ」し、シャープになった頬で会見。「鎌ケ谷でお会いした時に『あと4、5キロはいこうか』という話をした」とさらなる減量に前向きな姿勢を示した。

新庄ビッグボスは4日の就任会見以後、指揮官として現場に「出勤」したのは沖縄・国頭での秋季キャンプ視察の3日間(8~10日)と、千葉・鎌ケ谷でのコーチ会議の前に秋季練習を視察した20日のわずか4日だけ。

その他は「オフはたくさんバラエティー(番組)やらなんやらかんやら出て、ファイターズっていう名前を日本中の人たちに知ってもらいたい」(新庄監督)の宣言通り、現場の管理は「あっちゃん」こと稲葉GMや担当コーチに任せ、自らは芸能…、いやチームの宣伝活動に集中している。

通常の新人監督であれば〝職務怠慢〟でソッポを向かれそうだが、ナインは貴重なビッグボスとの〝謁見〟で掛けられた言葉をありがたく聞き入れ忠実に実行。足りない部分はSNSをフォローして新庄監督の野球観を吸収しながら、イメージを膨らませている。

指揮官が現場に行かなくても、これだけ指示した通りに選手が動いてくれるその影響力とは…。「監督業」に対して、新庄監督が提示する働き方改革の効果は未知数だが、若手選手の心を確実につかんでいる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社