漁師のたこ焼きいかが 富山の滝さんが朝取れ使い提供

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たこ焼きを焼く滝さん

■店名「竜清丸」は漁船から

 新湊漁協所属の漁師、滝和紀さん(35)=富山市=が「たこ焼き竜清丸」(同市北代)を開店した。自身がその日の朝に水揚げした新鮮なタコを使い、たこ焼きを提供する。滝さんは「味はどこにも負けない」と自信をみせる。 (川崎那月)

 滝さんは18歳で漁師になり、主にシロエビ漁に従事する。たこ焼きが好きで、特に富山市北代の飲食店「ソフトハウス」がお気に入りだったが、オーナーの体調不良で閉店することが決まった。かねてから「自分の捕った魚を多くの人に食べてほしいという思いがあった」と滝さん。店を譲り受け、今年7月にオープンした。店名は、所有している漁船「竜清丸」から取った。

 自分にしか出せない味にこだわり、レシピは引き継がなかった。ただ、家庭用ホットプレートでたこ焼きを作ったことはあるが、ガスを使うのは初めて。動画投稿サイト「YouTube」で、プロが教えるたこ焼きの焼き方を研究した。

 オリジナルの生地はふわふわとろとろ、中には弾力があるタコが入る。口コミで評判が広がり、常連客も増えてきた。

 営業は、木~土曜の午前11時~午後6時。早朝に漁から戻り、休憩もそこそこに店を開く。ハードスケジュールだが、「リピーターになってくれる人のことを考えたら、頑張れる」と笑顔を見せる。タコの漁獲が減ってくる冬に向けて、甘エビを使った新商品の構想を練っているという。