【新型コロナ】WHO、新変異株を「オミクロン株」と命名 警戒強める 日本政府も本日より水際対策強化

 世界保健機構(WHO)は26日、ここ最近南アフリカで発見された新型コロナウイルスの新しい変異株について「オミクロン株」と命名したことを発表した。同時にデルタ株などと同じ「懸念される変異株」とし、各国に対策強化を呼びかけた。

欧州でも確認と報道 日本では本日より水際対策強化

 オミクロン株は今月24日に初めて南アフリカ共和国政府から報告された新規の変異株で、WHOが発表した内容によると、これまでより多くの変異が見られ、暫定的な調査ですでに感染力の高さが懸念されている。この調査を受け、WHOではデルタ株などと同じレベルの警戒を必要とする「懸念される変異株」に分類することにし、各国に対策を呼びかけることにした。なお報告によると、南ア国内では今月9日に初めて発見され、すでに国内全域に広がっているとみられるという。

 各国がこの発表を受け対策を急ぐ中、ベルギーではすでにオミクロン株の感染例が報告された。ベルギーのファンデンブルッケ保健相が発表したところによると、感染したのはワクチン未接種の若い女性、22日に感染が分かったとしているが、南アフリカや近々の国での滞在歴は確認されていない。保健相は「変異株には最大限の注意が必要だが、パニックを起こしてはいけない」と国民に呼びかけている。EUは新たな変異株発生を受け、共同で南アフリカ地域7カ国からの渡航制限を行う方針だ。

 日本政府はすでに本日11月27日から、南アフリカ共和国を含む6カ国からの入国者について、帰国後、待機施設で10日間の待機を求める措置を開始している。

© 合同会社ソシオタンク