<試写室>みんな大好き!亀高先生と早坂ちゃんが素晴らしい。関係性の揺らぎを描いてみせることで愛すべき二人として改めて認識

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毎回、見終わった後の率直な気持ち、その時一番強く感じた思いを、この「試写室」の第一声で書こう!と心掛けているわけなんですが…、

今回も素晴らしいドラマ!!!

うん…。これに尽きる…。マジで…。

っていうか、毎回、これしか言ってないんじゃないか?と心配になって、これまでを振り返ってみたんですが、最初の方はスカしたり、泣いたり、叫んだり、バリエーションをつけながら、“素晴らしいドラマ”!!って旨をお伝えしようとしてたっぽいんですが、もうここ数回は、直接的に、「素晴らしい!!」しか、言ってませんでした…大変申し訳ございませんでした…。いやー、でもね、だけどね、このドラマはね、ホントにね、そうなんだもん!!!(逆ギレ)

僕みたいな、日々テンションだけで乗りきってきた人間がこのドラマを見るとですね、毎話毎話、心に沁みすぎちゃってね、テンションどころの話じゃなくなっちゃう…むしろ、テンション下がっちゃってるんじゃないか…くらいの、心の沁み具合になるんですよね…。あと、考察めいたことをしようとしても、明確なテーマがあるようで、無いようで、それは全てのようで…、そのテーマの一つを挙げると、僕が導いちゃってるような気もしたりで、結局のところ、もう、とにかく、見て!!!って、しか言えなくなっちゃう…。って、いつの間にか、この『顔だけ先生』が素晴らしすぎるがあまり、それを十分に語ることのできない、僕の愚痴みたいにになってしまいました…。

ま、そんなこんなはいいとして、今回も珠玉のエピソード!!なのです。

突然、“占い”に開花した遠藤先生(神尾楓珠)…という、いつも通り、奇想天外な導入部からドラマは始まるのですが、それを発端にして、亀高先生(貫地谷しほり)と早坂ちゃん(三浦涼介)、生徒たちではミュージシャン志望の翼くん(前川佑)と大輝くん(宮本龍之介)、その二組のお話が…、リンクするようでしない…ようで、やっぱ、する…んだけど、リンクするとかしないとか、そんなこたどうだっていい!!めっちゃいい話!!!になるのです!!(もう説明すること放棄)

まず、予告にも登場してたけど、遠藤先生の突然の占いってのが、ビジュアル的にもふざけてるし、ドラマ的にも唐突過ぎて、それいる!?ってなってもおかしくないんだけど、これがまた、今回の物語の超絶良いスパイスになってるの。だいたいこういう急に出てくるキャラ特性ってのは、とってつけたようなものだったり、お話を膨らませるだけのアイテムにしすぎいこと多々だったりするんだけれど、今回の“占い”は、前回からさりげなくちゃんとつながっていて、その動機もとてつもなく遠藤先生らしくって、考えていないようで、考えられているようで、占い自体も当たっているようで、適当なようで、導いているようで…と、今回、“占い”を登場させてきた、“その意味”を考え出すと、とてつもない思考の森に導かれる…深すぎて、だけど心地よくって…という、そんな気分にさせてくれます。

で、今回のエピソードは、なんと言っても、みんな大好き!亀高先生と早坂ちゃん!!がいつも以上に素晴らしいの。この二人って、大人の二人だから…という客観的に見ても、ドラマにおける効果的にも、何も変わらない、すでに出来上がっているような関係性で、完成されているからこそ、どんなに惨めなことをしてたって、結果、笑える…コメディに昇華できる…とばかり思ってた…よね?みなさんも。なんだけど、その関係性の、揺らぎを、今回描いてみせることで、意外性のあるドラマに仕上げ、なにより、さらに二人を、愛すべきキャラクターとして改めて認識させてくれる…そんなエピソードなっているのです。大人同士の関係だからこそ、ホントはもっと拗(こじ)らせてて、めんどくさくって、だけど誰よりも、お互いに深く思い合っている…そんな友情物語を、丁寧に丁寧に描いている…のです。これまで早坂ちゃんというキャラクターは、ジェンダーレスで、それをさも当然のように、殊更(ことさら)言及することなく、“普通にそこにいる人”…という存在にしていた…、で、そんな存在だったからこそ早坂ちゃんというキャラクターが、より魅力的に思えた…わけなんだけど、今回、早坂ちゃんははっきりと、ゲイであることを公言します。だもんで、そこから、僕らが知ることのなかった、楽しいだけじゃない、早坂ちゃんの苦悩…ってのを知ることになるのです…。でもね、それもね、ゲイという記号的な扱いの物語ではなく、特別深刻な話にするでもなく、早坂ちゃんという人間を深く丁寧に、そしてさりげなく描いているからこそ…沁みるんですよね…。コメディドラマに登場するゲイのキャラクターと言えば、にぎやかしだったり、コメディリリーフだったりすることが多いし、もしくはご意見番的な人物で、達観してて、人間としてすでに成長を遂げたキャラとして登場しがち…ですよね。なんだけど、このドラマはゲイのキャラクターだってちゃんと悩んで、迷って、一生懸命生きている…という当たり前を、丁寧に描いているの。で、それだから、“素晴らしい”んですよね…。亀高先生と早坂ちゃんの友情に亀裂が走る…けれど、どんな風に物語は展開し、そして、どんな結末を迎えるのか…必見です。

そして、もう一方の物語、ミュージシャン志望の翼くんと大輝くんのエピソードも素晴らしいんですよーー!!…うん、だけど、そう、誰?ですよね?まず、この二人、これまで見てきて、チラッと映り込むことはあっても、誰?って二人じゃないですか、なんだけど、今回ほぼ初登場の二人だっていうのに、心奪われちゃう…そんなエピソードに仕上げちゃうのが『顔だけ先生』なんですよね…恐るべし…。しかも感情移入するってだけじゃなく、最後には二人とも、とっても愛らしいキャラクターとして思えてくる…応援したくなっちゃうんだから不思議…なんです。だってね、翼くんも大輝くんもね、二人ともね、すっごくいい子なの!!(もっと褒め方あるだろ)もうね、ホントに、いい子過ぎて、泣けてくるの…。で、でね、こんないい子がね、これから大人になっていくだなんて、なんて素敵なの!未来はなんて素晴らしいの!希望に満ち溢れてる!!ってね、そこまで、そこまで、行くくらい、素晴らしいエピソードに仕上がっているの…。今どきの若者は…とか、ありがちな悲観をする話には全然ならなくって、ホントにこんないい子がいるんだったら、未来も明るいなって、ドラマなのに、そこまでのパワーを持たせてくれる、そんな二人のエピソード…ホントに必見!!で、ミュージシャン志望・翼くんの、クソダサいオリジナルソングも必聴!!笑っちゃうんだけど、そんな笑ってしまう自分に、グサッときちゃうフックも隠されたり…ではあるんだけど、やっぱり笑っちゃって…って、うん、とにかく、必見必聴!!

もうね、とにかくね、皆さん、見ましょう!!(毎回これ)