【ジャパンC/穴馬アナライズ-後編】積極的に“買い”の惑星 立て直しに成功した実績馬を猛プッシュ

前編」ではジャパンカップにおける過去10年のデータ・傾向から、昨年の無敗三冠馬コントレイル vs. 今年のダービー馬シャフリヤールの評価を下したが、「後編」では適性を重視した穴馬3頭を取り上げる。

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■アリストテレス

コントレイルに無敗の三冠がかかった昨年の菊花賞では、タイム差なしの2着に好走し王者に冷や汗をかかせた。現4歳世代において長距離適性に関しては世代屈指のものを持っている。

飛躍の期待された今年の春はひと息の競馬が続いたものの、今季初戦となった前走の京都大賞典では、先団からゴールまで渋太く脚を伸ばして僅差の2着。立て直しに成功している。最後は後方待機のマカヒキに差されたが、このレースは中盤から11秒台のラップが続く超ロングスパート戦。先行勢には厳しい展開だっただけに、もう少し流れが向けば追撃を抑えきれていただろう。評価していい。

これまで東京コースは昨年のプリンシパルSで1度だけ出走経験があり、この時は6着に終わっているが、この馬に不向きな瞬発力勝負だったことに加え、2000mという距離はいま思えば短かったか。情状酌量の余地があり、左回り実績もあるだけに不安視する必要はない。長距離適性が活きる展開になれば台頭の資格は十分で、前日5番人気なら積極的に“買い”だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。

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