新変異株オミクロン「結局入ってくる」 高岡達之氏は水際対策よりワクチン新レポート期待

オミクロン株で揺れる南アフリカ(ロイター)

「ミヤネ屋」のコメンテーターとしても知られる読売テレビ解説委員長・高岡達之氏が27日、同局の「あさパラS」に出演。南アフリカなどで確認された新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」についてコメントした。

オミクロンの確認により、欧米を中心にアフリカ南部からの渡航を制限する動きが拡大。日本政府は南アフリカとその周辺の国を対象に水際対策を強化し、この日から入国後10日間、国が指定する宿泊施設にとどめる「停留」の措置を始めた。一方で、「水際対策の強化をアフリカの数か国に限定していてはだめ」「入国を全部止めるべき」などの声も一部で出ている。

これに高岡氏は「これまで2年間のわれわれの経験からして、水際対策強化って何回も言われましたけど、結局入ってきましたよね?」と指摘。島国だけに水際対策は比較的やりやすいが「まったくシャットダウンしてしまうと、『世界中と取引している国ですから』という理屈が必ず出てくるし、検疫をされてる方がどんなに頑張っても、言うこと聞かない方だっているわけです」と現実は厳しいと語った。

その上で「僕はもう水際対策強化に期待するよりは、今かなり(新規感染者の)数が下がってるワクチンの、『これが新しいものにも効きますよ』というレポートがすぐ出ると思うので、(現状は)そこまでの時間稼ぎだと思います」と分析した。

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