【九州場所】貴景勝 正代との大関対決制し12勝 V逸には「負けている自分が悪いだけ」

正代(左)を一蹴した貴景勝(東スポWeb)

意地を見せることができるか。大相撲九州場所14日目(27日、福岡国際センター)、大関貴景勝(25=常盤山)が大関正代(30=時津風)を突き出しで下し、12勝目を挙げた。

立ち合いで激しく当たるとその後は突きで攻め抜き相手に何もさせなかった。前日の幕内阿炎(錣山)に喫した敗戦を引きずらない内容を見せ、闘志を示した。

だが、この日の結びの一番で横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が阿炎を下して2場所連続6度目の優勝を飾り、終戦。無念の結果となる中、貴景勝は「負けている自分が悪いだけ。あまり思うことはない。勝ちたきゃ全部勝てという思い」と心境を口にした。

千秋楽はその照ノ富士との一番。自身初の全勝優勝をもくろむ一人横綱は、士気を緩めず臨むことが予想されるが「いつも通りしっかり準備してやる」といつも通りの言葉を並べる中にも横綱戦への決意をにじませた。

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