AKB48横山由依 卒業スピーチで感涙「長さは大丈夫でしたか?」と気遣いも

スピーチを行った横山由依(東スポWeb)

AKB48の横山由依(28)が27日、パシフィコ横浜で「卒業コンサート~深夜バスに乗って~」を開催した。

横山は2009年にAKB48の9期生オーディションに合格。15年12月の10周年記念公演で2代目AKB48グループ総監督に就任。19年3月いっぱいで向井地美音に引き継ぐまで、3年4か月務めた。

アンコール後、ドレス姿で登場した横山は「一歩踏み出そうと思えたのは、私が以前から思い描いていた夢がより具体的に見えてきたからです。まだまだなんですけど、これからお芝居と歌を磨いていって、それで表現できるような人になりたい」と卒業を決断した理由を明かした。

12年間のアイドル人生の中で最も印象に残っている出来事について「2代目の総監督になったこと」と告白。初代総監督の高橋みなみから指名されたが「たかみなさんの壁がすごく高くて…。自分自身と比べてしまい、落ち込むことも多かったし、泣くことも増えて孤独を感じることもたくさんあった」と涙ながらに振り返った。

「私は私でいいんだ」とある日思えたことで重圧から開放されたという。「自分の弱さをスタッフさんやメンバーに見せることにできるようになりました。人と比べるのはすごく苦しいです。でも、自分が自分らしくいられることはすごく楽しいんだなと思えました」と心境の変化を明かした。

メンバーやスタッフへの感謝を伝えた後、最後にファンに向けて「私は決して目立つタイプではなかったんですけど、そんな私を見つけてくれて長い間応援してくださって、本当にありがとうございます。皆さんの応援があったからこそ、乗り越えられたことがたくさんありましたし、こうして一歩踏み出そうと思えたのも、皆さんのおかげです。今まで出会ってくださった皆さん、本当にありがとうございました」と頭を下げると、大きな拍手が送られた。

「これから見てくださってる方に夢とか希望とか明日から頑張ろうと思ってもらえるような活力になれる存在でいたいと思います」と宣言。総監督時代、スピーチが長いことをイジられることも多かっただけに「長さは大丈夫でしたか?」と呼びかけ、笑いを誘った。

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