【新日本・BOSJ】石森太二 ヒロムとのV候補対決制す! デスぺ・ヒロムの2強時代に“待った”

激戦の末、ヒロム(奥)を粉砕した石森

新日本プロレス27日藤沢大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で、石森太二(38)が前年度覇者・高橋ヒロム(31)を破り、4勝目を挙げた。

優勝候補同士の一進一退の攻防が動いたのは20分過ぎだった。ブラディークロスを防がれた石森は、ビクトリーロイヤルでマットに叩きつけられて劣勢に陥った。高度な切り返し合戦からコーナーへのデスバレーボムを浴びてしまう。

TIME BOMBは回避しながらも、首折り弾の相打ちからヒロムちゃんボンバーで再び窮地に。しかし、ここからが石森の真骨頂だった。TIME BOMBⅡを阻止すると、鮮やかなラ・ミスティカからBone Lockに捕獲して形勢逆転。ロープに逃れようとするヒロムをリング中央に戻して絞め上げ、ギブアップをもぎ取った。

試合後のリング上では「一つだけ言っといてやる。新日本ジュニアはエル・デスペラードと高橋ヒロムだけじゃねえんだよ。前も言ったけど、改めて言う。オイ、俺を見ろ。俺がジュニアの強さと、すごさを見せつけてやるよ」とマイクアピール。〝2強時代〟に突入しつつあるジュニアの勢力図に待ったをかけた。

「デスペラードは『全員が横一列だ』と言った。だがよ、総合的にリング内外を見ればデスぺとヒロムが頭ひとつ抜けてることは分かってんだ。それに対抗するヤツが誰かってこと。誰が出てきてもおかしくねえんだよ、このBOSJ。な、やってる俺らのほうが最高に面白えじゃねえか」と目を輝かせた石森が、悲願の初制覇へ突き進む。

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