川崎・福田市長が3期目初の施政方針演説 「現場主義と対話」強調

福田紀彦・川崎市長(資料写真)

 川崎市の福田紀彦市長は26日、同日開会した市議会第4回定例会本会議で、3期目に入って初めての施政方針演説を行った。デジタル化などの新しい技術の良さを取り入れつつ、対面での市民とのつながりも大切にしながら「生活者起点で市政を運営する」とし、基本姿勢として「現場主義と対話」を掲げた。

 福田市長は、新型コロナウイルス感染症の影響で1年半以上、市民と直接対話する機会の多くが失われたとした上で、「感染状況を計りながら、私や職員はあらゆる現場に足を運び、対話する姿勢を改めて大事にする」と強調。組織に横串を刺した市民視点での課題解決や、人口減少を見据えた持続可能な行財政運営と資産マネジメントも進めるとした。

 政策の基本的な方向としては、▽安全・安心▽子育て▽高齢者・障害者福祉─など10項目を説明。不登校児童への対応としてオンラインでの学習機会の確保など学校のつながりを保つ環境を整えるよう市教育委員会と連携するとした。また、市内で回収する製品プラスチックを100%市内でリサイクルする完全循環型のプラリサイクル都市の推進についても言及した。

© 株式会社神奈川新聞社