社会人野球の人気回復を目指し、神奈川県内ゆかりの元選手らが奮闘している。その名もずばり「社会人野球盛り上げ隊」だ。日本野球連盟(JABA)の公認サポーターとしてインスタグラムやツイッターで情報を次々と発信し、魅力を届けている。
今月上旬、都市対抗大会(28日開幕)で優勝11度の名門ENEOSの練習場に、トヨタ自動車OBの沓掛祥和さん(26)の姿があった。
慶応高から慶大を経て4年間プレーし、昨季限りで引退した沓掛さん。大学時代の恩師である大久保秀昭監督(52)にインタビューし、社会人野球の面白さや興味を持たれる方策をざっくばらんに語り合った。
撮影した動画はインスタグラムで配信する予定。大久保監督は「引退すると、多くの選手は区切りを付けるもの。沓掛は社会人愛を見せてくれてうれしい。いい意味で裏切ってくれた」と目を細める。
ことし2月に発足した「盛り上げ隊」には沓掛さんのほか3人が在籍。隊長を務める元大阪ガスの猿渡真之さん(28)と、ともに元日本新薬の高橋直樹さん(29)=川崎市宮前区出身、正木健太郎さん(28)がPR活動に励んでいる。