ベテラン王者が底力を見せた。ドラゴンゲートのオープン・ザ・ドリームゲート選手権(27日、仙台サンプラザホール)は、王者のYAMATO(40)がBen―K(30)を退け、3度目の防衛に成功した。
ユニット「ハイエンド」の同門対決は、序盤から力と力をぶつけ合う激闘が展開された。だが、その戦いに水を差したのが、極悪ユニット「R・E・D」のKAI(38)だ。
この日の第1試合で「俺がメインのレフェリーを務めてタイトルマッチを面白くする。そして今日の勝者に挑戦してやる」と予告していた通り、試合中に中川レフェリーが両者と交錯して悶絶した隙にさっそうとリングイン。格好もレフェリーそのものだ。
しかも極悪同盟の阿部四郎レフェリー(故人)のような超高速3カウントでマットを叩き、王座戦は大混乱に。しかし、斎藤了GMはこれを認めるはずもなく、KAIはあっさり排除された。
その後は再びYAMATOとBen―Kによる熱戦が続き、最後は王者がラグナロク(変型ドライバー)で挑戦者を振り切った。
試合後のコメントブースにも再び姿を現したKAIは改めて王座挑戦をアピールするも、YAMATOはこれを拒否。このまますんなり引き下がるとは思えないが――。