【岸本拓也が街をプロデュース】魅力的なガラス工房で思わず大人買い 閃きました!週末限定パン屋さんっていいかも

岸本氏は菅原工芸硝子で“大人買い”したという

日本全国に増え続ける面白い名前のパン屋のプロデューサー・岸本拓也氏が、もし地方の街をプロデュースしたら? 新規開店のために日本を飛び回り、地道な調査を重ねる岸本氏。蓄えた知識を街おこしに生かしてもらおうという連載です。

【千葉・一宮③】

一宮から車で約20分ほど移動した九十九里町には、とても魅力的なガラス工房があります。「菅原工芸硝子」という89年の歴史を持つガラスメーカーです。九十九里に工房があり、優れた技術を持つ職人さんたちがさまざまな独創性のあるグラスやお皿を作っています。曲線や気泡などの神秘的な美しさに魅了されました。

一宮や周辺にはたくさんの魅力あふれる場所があります。しかし、まだまだペンションやホテルが少ないですね。宿泊施設が充実していれば、もっと気軽に旅行を楽しめるようになるのではないでしょうか。東京から車で1時間ちょっとで一宮に行くことができ、1日目は海を眺めてゆっくりとした時間を楽しみ、2日目には菅原工芸硝子などに行くというのが理想的な旅のプランだと感じます。

洗練された美やアートを感じられる場所があるのとないのとでは全然違います。慌ただしい日々の生活からリフレッシュするために訪れた時、このすてきな硝子屋さんがあると何とも魅力的です。

菅原工芸硝子さんでは初心者でも気軽に楽しめるガラス制作体験(現在は休止中)なども行われています。たくさんの美しい作品を見て購入もできたので、このお店には行ってよかったなと思いました。

このようなハイセンスなお店がもっと増えるといいなとも感じています。例えば、一宮は週末になると人の流れが多くなるため、週末だけ営業するパン屋なんかをつくるのも面白いのではないでしょうか。

レジャーを楽しむ場所としてはすごくポテンシャルが高いと思います。湘南に比べればまだまだお店の数は少ないですが、静かなところが魅力です。数は多くなくていいから、サーフィンでの街おこしを基軸に宿泊施設やいろいろなお店をつくるといいのではないでしょうか。

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