【新型コロナ】無症状の25%以上で後遺症 世田谷区の調査で判明

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 世田谷区は今月、区内の感染者に対し後遺症、健康不安などについて調査したアンケート結果の詳細な報告書を発表した。それによると、症状があった人の概ね6割以上になんらかの後遺症がみられただけでなく、無症状だった人のうち3割弱にも後遺症がみられたことが明らかになった。

無症状の27.5%に後遺症あったこと

出典:世田谷区発表の「世田谷区新型コロナウイルス感染症陽性者における後遺症に関する調査報告書」より

 世田谷区が調査したのは、今年4月15日時点で世田谷区の保健所でフォローアップしていた感染者8959名(死亡者除く)。郵送とインターネットで回答を求め、そのうち3753件の回答があった。

 まず後遺症の有無について聞いたところ、後遺症があったと答えたのは全体の48.1%(内訳は男性41.9%、女性54.3%)。療養中の症状別に後遺症について分析すると、軽症者の61.3%、中等症の61.2%、重症者の73.7%に後遺症が発生していただけでなく、無症状者のうち27.5%が後遺症があったと答えた。

 後遺症の症状については、基礎疾患の有無で多少動向が異なり、基礎疾患のない感染者については「嗅覚障害」が最も多く(62.6%)、ある感染者については「全身の倦怠感」が最も多かった(56.0%)。しかし基礎疾患がある感染者は、全身の倦怠感以外の症状が多くても4割を越えなかったのに対し、基礎疾患がない場合では「味覚障害」「全身の倦怠感」についても5割近くの人が感じていたと回答している。

 性別でみると、女性が男性を上回っている症状が多く、「嗅覚障害」は女性(59.6%) が男性(47.5%)よりも12.1ポイント高く、「味覚障害」も女性(49.3%)が 男性(39.1%)よりも10.2ポイント高くなっていた。

 世田谷区では今回のアンケートの結果を、陽性者に対するより効果的な施策の立案に役立てるとしている。