久保が約2か月ぶり実戦も新たな難題 活躍中の李康仁と併用できるか

久保建英(東スポWeb)

スペイン1部マジョルカのMF久保建英(20)が27日のヘタフェ戦で右膝の負傷から約2か月ぶりに実戦復帰を果たしたが、新たな問題が浮上してきた。

久保は後半23分から右サイドで途中出場し、9月22日のレアル・マドリード戦で右膝を負傷して以来9試合ぶりに復帰を果たした。見せ場はなかったが、スペイン紙「マルカ」は「タケはマジョルカにとって危機的状況を終わらせるための希望となっている」と久保の復帰を評価して今後に大きな期待を寄せた。

ついに待望の復帰にこぎつけた久保だが、チーム内である問題が出てきている。

同紙はルイス・ガルシア監督の久保に関する見解を報道。「タケは20~25分しかプレーできなかった」と現状ではまだ完調には戻っていないとしたうえで「タケとカン(MF李康仁)の2人が一緒にプレーするとき、彼らは私たちに多くのものを与えてくれるが、私たちはまた他の面で失うものがある。彼らを(一緒に)見るのは壮観だが、私たちの(サッカーを)〝奥行き〟を損なうんだ」と指揮官は頭を悩ませている。

李は久保が離脱している間に直近4試合連続でスタメン出場を果たし、レギュラーを奪取。この日もフル出場してスペイン紙「アス」がチーム最高点の2点を与えるなどガルシア監督の信頼を得ている。久保と李はポジションやプレースタイルが重なるため、今後はどのように併用するのか難しい判断を迫られるのだ。

日韓の至宝の併用問題により、久保は復帰してもすぐに出場時間を増やせるかは微妙なところだ。

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