朝倉未来戦ドタキャンの田中聖が明かす〝不可解釈明〟の真意

田中聖(東スポWeb)

KAT‐TUNの元メンバー、田中聖(36)がABEMAの番組「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」をドタキャンし、物議をかもしている。田中が25日に配信したユーチューブ動画もSNSで〝不可解釈明〟と疑問視される始末だ。田中を直撃取材すると、本人から折り返しがあり――。

20日にABEMAで配信された番組は、格闘家の朝倉未来にストリートファイト、つまりケンカで勝利できたら1000万円を獲得できる企画だった。有料配信で視聴料は3000コイン(3000円相当)。

田中や、後藤真希の弟で元タレントの後藤祐樹ら4人が挑戦予定だったが、田中は当日20日にドタキャン。ABEMAから「本日田中さんより『怪我のため出場を辞退したい』と申し出があったため欠場」と発表され、「逃げた」などと批判された。

田中は25日、自身のユーチューブチャンネルで、神妙な表情で陳謝。「ケガはウソでは!?」との疑惑について、「右第9肋骨骨折」とした10日の診断書を示して釈明した。本人によると、7日の練習中に負傷して10日に骨折と診断され、「この時点でドクターストップはかかっていた」そう。田中のインスタグラムのストーリーズによれば、肋骨にヒビが入った骨折だったという。

「プロである朝倉未来選手と対峙するのは失礼なんじゃないか」と考え、翌11日にABEMAに相談。「ABEMAとの話し合いの中でギリギリまで調整してみようということになり、ギリギリまで調整した結果、骨折が悪化してしまい、(欠場)発表が当日という土壇場になってしまいました」と頭を下げた。

火消しに走った田中だが、その釈明も不可解だとSNSで〝延焼〟した。テレビ局関係者も疑問を呈す。

「負傷して3日後に受診したのが不可解です。プロの格闘家との対戦を控えていること考えれば、早めに受診したほうが賢明ですが…」

プロスポーツの世界では、プロ野球・中日の大島洋平外野手やサッカー元日本代表MF阿部勇樹(浦和)らが肋骨を折りながら強行出場したケースもあるが、「それはプロの話。格闘技は素人の田中さんであれば、早めに出場辞退を申し出てもよかったのでは」(前出関係者)。

田中に3日後に受診した理由、骨折でも出場を決めた理由などをたずねた質問状を送ると、本人は28日夜、「ABEMAとの約束で自分からは言えない事になっていて言えるのが先日の動画が精一杯といった形になっております。申し訳ありません。お察しいただけますと幸いです」とした。

一方、ABEMAは「田中聖さんの出場に関し、弊社と田中さんとの間で話し合いを続けておりましたが、田中さんより、出場を辞退するという意志表明を最終的にいただいたため、正式に出場辞退の旨を弊社より発表させていただきました」とした。

今後の活動にも影響が出かねない。

「大手ネットテレビ局の仕事をドタキャンした形になり、クライアントはオファーしづらくなるでしょう」(同)

ここから挽回できるか――。

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