WHILL、東京・有楽町マルイでサービス開始 大阪・天王寺駅では実証実験も

WHILL株式会社(以下、WHILL社)と 有楽町マルイ(以下、丸井)は、12月4日より、有楽町マルイ館内をWHILLで自由に移動しながら買い物できるサービス「Marui Mobility Service」の提供を開始する。11月25日付のプレスリリースで明かした。

丸井は、年齢や性別、障害の有無に関係なく全ての人に楽しく安心して買い物してもらえるよう、設備環境と接客の両面から“インクルーシブ”な店づくりに取り組んでいる。 特に有楽町マルイでは、「みんなのフィッティングルーム」の設置など、誰もが使いやすい空間の整備を積極的に進めている。今回、その一環として、広い館内を誰もが快適に移動し自由に買い物をしてもらえるよう、WHILLを活用した館内移動サービスを開始する。

同サービスは、「疲れを気にせず存分に買い物を楽しみたい」「自分のペースでお店を回りたい」「友達とお喋りしながら服を選びたい」といった利用者の声に応えたものだ。疲れや身体状況などを気にせず、一人で、また、家族や友人と一緒に買い物を楽しんでもらえる環境を整える。そして、年齢など属性の垣根を超えた“新しい買い物体験”を提供する。

また、WHILLは、大阪市高速電気軌道株式会社(以下、大阪メトロ)、および大阪シティバス株式会社と、12月6日より、大阪メトロ御堂筋線・谷町線 天王寺駅にてWHILLを活用したシェアリングサービスの実証実験を開始する。11月24日付のプレスリリースで明かした。

同実証実験では、下車してから最終目的地までのラストワンマイル(約1〜2km)をカバーする移動手段を確保することで、駅周辺におけるさらなる利便性向上を図る。鉄道事業者による電動車椅子規格におけるパーソナルモビリティのシェアリングサービスの実施は初だ。

天王寺駅周辺には、動物園や通天閣、商業施設「あべのハルカス」などさまざまな施設が点在。近隣住民だけでなく観光や買い物、お出かけスポットとして多くの人々が訪れる。WHILLを活用することで、体力や歩行に不安を抱える方、高齢の方などに自由で快適な移動サービスを整備する。そして、天王寺駅を利用する全ての人に周辺エリアにおいて“新しいスタイルの散策体験”を提供するという。

天王寺駅周辺の施設

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