「乙未事変」は前代未聞の国権蹂躙犯罪 朝鮮外務省が断罪

朝鮮外務省は28日、日本の現職外交官が政府の指示で、明成皇后殺害事件に直接関与した事実が明らかになったことと関連して、類例をみない日本の残虐な蛮行を断罪する、同省日本研究所チャ・ヘギョン研究員が執筆した文をHPに載せた。

「『乙未事変』は前代未聞の国権蹂躙犯罪」と題した文でチャ・ヘギョン研究員は、「他国の主権を尊重し、平等、互恵、内政不干渉の原則を遵守しなければならない外交官という者たちまで、他国の王宮の塀に乗り越え、皇后を殺害した極悪無道な犯罪行為は、世界の外交史にその例を見ない空前絶後の事件」と指摘、断罪した。

以下は「『乙未事変』は前代未聞の国権蹂躙犯罪」の全文

最近日本国内で126年前、日本公使館外交官としてわが国に入り込んだ者が明成皇后殺害事件に自分が直接関与したことを自認した手紙が発見された。

手紙は当時、朝鮮駐在日本公使館領事官補だった堀口九萬一が事件直後に友人に送ったもので、ここには皇居「進入」任務を負った自身がフェンスを越えて寝殿にまで侵入して皇后を殺害したという内容が書かれている。

堀口九萬一は、事件に加担した40人余りの殺人犯と共に日本で形式上裁判に回付されたが、「証拠不十分」で免罪された後、外交官の「華麗な行跡」を経た者であり、彼の息子は詩人、文学家として1979年に文化勲章まで受けた人物だ。

血にまみれた日帝の朝鮮侵略史には、不法無道な反人倫的罪行が数多いが、1895年(乙未年)に主権国家の皇后を野獣的な方法で殺害した犯罪行為は、古今東西にその類例を探すことができない。

明成皇后と言えば、国王(高宗)を代弁して国を治めていた国家権力の代表者だった。

明成皇后が朝鮮に対する独占的支配権獲得と植民地隷属化を急ぐ上で大きな障害物になると判断した日本は、悪名高い軍部出身の三浦五郎を朝鮮駐在日本公使に任命し、彼に絶対的な権限を与え、主導細密な凶計下に明成皇后を無残に殺害した。

「乙未事変」とも呼ばれる明成皇后殺害事件に関連して、日本政府はこれまで朝鮮封建政府の内乱に個別的な日本の民間人が加担した行為のように真相を誤導しながら事実の顛末を歪曲、隠蔽してきた。

今回、現職外交官だった者が自己の犯行を認めた手紙が発見されたことにより、「乙未事変」は日本政府が直接関与して主導した国家的なテロ行為であることが再びさらけ出され明らかになった。

他国の主権を尊重し、平等、互恵、内政不干渉の原則を遵守しなければならない外交官という者たちまで、他国の王宮の塀に乗り越え、皇后を殺害した極悪無道な犯罪行為は、世界の外交史にその例を見ない空前絶後の事件だ。

今日日本は、自らが犯した侵略の歴史と特大型反人輪犯罪を必死で隠し、敗亡に対する復讐心で再侵略の刃を研いでいる。

日本が現職の外交官まで動員して敢行した前代未聞の国権蹂躙犯罪は、歳月が過ぎ世紀が変わっても決して消すことはできず、必ず高価な対価を払わなければならない。(朝鮮外務省日本研究所チャ・ヘギョン研究員)

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