FC琉球、ホーム最終戦はドロー 茂木が先制するも後半押される

 サッカー明治安田J2の第41節第2日は28日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、アルビレックス新潟と今季ホーム最終戦を行い、1―1で引き分けた。17勝13敗11分けで勝ち点62、順位は9位。入場者数は3361人だった。前半、新潟がボールを保持する時間が長かったが、琉球は徐々に主導権を握り35分に守備の裏に抜け出した茂木駿佑が先制点を奪い、1―0で折り返した。後半は開始早々、かつて琉球に所属していた新潟の鈴木孝司に得点を奪われた。以降も新潟ペースで攻められ、ドローで試合を終えた。次戦は12月5日、栃木SCとカンセキスタジアムとちぎで今季最終戦を行う。

 茂木駿佑のゴールに向かう姿勢が先制点を生んだ。ホーム最終戦、3300人超が集まったタピスタを盛り上げた。「シーズンを通し、試合に出られない悔しさを抱えていた。スタッフや周囲のサポートもあり、腐らずに自分がやるべきことをやってきた」とハングリー精神がにじみ出たプレーだった。

 前半35分、茂木がDFの裏に抜け出したのに合わせ、沼田圭悟がどんぴしゃのタイミングで正確な縦パスを供給。ゴール左へきっちり押し込んだ。池田廉も前線からの激しいプレス、持ち前のキープ力、ゴールに向かう推進力を武器にリズムをつくり出した。

 1トップ起用の清武功暉は「前線からのプレスを指示されていて、うまく相手センターバックのミスを引き出せた」と役割をこなした。ただ後半については、「(体力が)きつくなって(全体的に)引いてしまう場面があった。もっとカウンターでは前に出ていい。今季前半戦でアーリークロスからの得点が多かったので、チームとして狙いをそこに持っていかないといけない」と課題を口にした。

 茂木は「最終戦も出場できるよう、練習から準備をして得点を狙いたい」と闘志を燃やした。

 (大城三太)

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