「『乙未事変』は日本の国家的テロ行為」 朝鮮外務省ホームページで主張

朝鮮外務省ホームページに「『乙未事変』は前代未聞の国権蹂躙犯罪」と題する文章が掲載(11月28日)された。筆者は外務省傘下にある日本研究所の研究員チャ・ヘギョン氏。

先頃、126年前の1895(明治28)年10月8日、日本の軍人らが朝鮮王妃を殺害した「閔妃(ミンビ)暗殺事件(乙未事変)」で、実行グループの一員だった外交官が、事件翌日に郷里の親友に宛てたとみられる書簡が見つかり、日本のメディアで報道された。

日本研究所の研究員チャ・ヘギョン氏の文章が朝鮮外務省のホームページに掲載された。

 書簡の差出人は、現地の領事官補だった堀口九万一(くまいち)(1865~1945)。「自分たちが王妃を殺した」と経緯が詳しく記されている。

 チャ研究員は、報道された内容に言及し、「日帝の朝鮮侵略史には不法無道な反人倫的罪行が数多くあるが、1895年(乙未)に主権国家の皇后を野獣的な方法で殺害した犯罪行為は古今東西にその類例がない」と指摘した。

 そして「明成皇后(閔妃)と言えば、国王(高宗)の代わりに国を治めていた国家権力の代表者だった」としながら、「『乙未事変』とも呼ばれる明成皇后殺害事件に関連して、日本政府はこれまで朝鮮封建政府の内乱に日本の民間人が加担した行為のように事実を捻じ曲げ真相を隠ぺいしてきた」が、今回発見された書簡により、それが「日本政府が主導した国家的テロ行為であることが再確認された」と主張した。

 チャ研究員は「日本が現職外交官を動員して強行した前代未聞の国権蹂躙犯罪は、歳月が流れ世紀が変わっても決して消し去ることはできす、必ず高い対価を払わなければならない」との見解を示した。

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