中日・又吉がFA権申請「魅力的なことがあればそちらでお世話になる」

FA権行使について語った又吉(東スポWeb)

中日・又吉克樹投手(31)が29日、今年7月に取得した国内FA権を行使するための申請書類を提出したことを表明した。ソフトバンク、阪神、DeNA、オリックスなどが獲得調査に乗り出しているとみられ、交渉は12月9日に解禁される。

以下は主な一問一答。

ーーFA権を行使した意図は

又吉 独立リーグのGMの方との約束、独立リーグ出身で初というのは、これから出てくる選手のためにも宣言したいのはずっとあった。結果的に31歳になる年に行使できた。

ーー申請を終えて

又吉 まず一番は恩返し。独立に入れてくれた人、大学も高校もそうだし、そういう人たちに記事になって届いてくれればいいかな。宣言して、まだ新聞でしか見てないが他球団の方から調査という評価をいただいたのは本当にうれしい。

ーー中日関係者の声は

又吉 立浪さんには『残ってほしい』と言っていただいたし、その上で『FAするのは選手の権利だから』と認めてもらったのはありがたい。僕が仮に残る側の選手だとしたら一人出れば枠が空くわけで、他の選手にはチャンスが増えるという意味ではチームとしてはいいことなのでは。

ーー中日に残る可能性は

又吉 どうなんですかね。球団代表と交渉したのは2回なので。実際にほかの球団から話をいただいて、いろいろ話したうえで自分のキャリア、野球選手としてのスキルアップの意味でも魅力的なことがあればそちらにお世話になることになる。他球団の方としゃべった後にドラゴンズとしゃべってないので、9日以降にドラゴンズにはもう一度こちらから話をしていろいろ聞きたい。

ーー結論を出す上で大事にしたいこと

又吉 一番はそこで自分が何ができるかを考えたい。結果残るならここで何ができるか。移籍したらそこでどういう恩返しができるかを考えて決め手にしたい。ここに残ることも祖父江さんも田島さんも大野(雄)さんも、ものすごく良いことだと思うが(ソフトバンクにFA移籍した)中田賢一さんや(阪神に同)高橋聡文さんが出て、そのチームで次の自分のステージを切り開いている方もいるので、そこはいろいろ考えながらやりたい。

ーー中日への感謝の思いは

又吉 もちろんある。先発でも完封もさせてもらったし、いろいろなことを経験して便利屋になれたのはドラゴンズのおかげなので、そこで体の強さだったり、あれだけ投げ続けてきた400試合は、僕の土台になると思う。

ーー中日からはすでに条件提示され、そこに誠意は感じたのか

又吉 周りの評価が分からないので。そこは比べようがない。いろいろと比べた結果、すごく誠意をもらったなと思うことはあるかもしれないが今の段階では分からない。果たして記事で出ている年俸の3年4億という、あれがどれくらいなのかもいまいち分からない。だからこそFAをしていろんな評価を聞いてみたいし、そこでまた自分が求めているものがあるのだとすれば、いろいろ話をしたい。中日の誠意があるかないかはまだ分からない。評価のしようがないので、なんとも言えない。

ーー他球団が中日以上の条件なら移籍の可能性はある

又吉 もちろん。僕がするってことは独立リーグのマックスが上がるということ。夢を与えるという意味でも、それほど変わらないのであればお世話になっているところにもう一度となるが、その辺りは聞いてみて。周りからいろいろ話を聞いて条件提示を聞いてその上で判断したい。

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