巨人のドラ2・山田が都市対抗に先発し8回途中3失点 10奪三振と奮投

巨人のドラ2・山田龍聖(東スポWeb)

巨人からドラフト2位指名を受けたJR東日本(東京)の山田龍聖投手(21)が29日に、都市対抗野球大会のホンダ熊本戦(東京ドーム)に先発し、7回2/3を投げて3失点だった。

最速153キロ左腕の山田は初回から奮投。直球を中心に2者連続三振とすると、続く打者も一飛に打ち取り、3者凡退と好発進を見せた。

三振の山を築きながらも、2点リードの4回に調子を乱す。先頭打者に右翼席へのソロ弾を許すと、その後に2つの死球を与えて二死一、二塁のピンチ。なんとか抑えたいところだったが、代打・和田に初球をはじき返され、痛恨の同点適時打とされた。

その後は3イニング連続でスコアボードに0を重ねた左腕だったが、徐々に疲労感がたまったか。8回のマウンドでは足を延ばすしぐさも見られ、慎重な投球で相手打線を警戒。それでも、四球と安打などから二死一、三塁の危機を招くと、再びホンダ熊本の代打に適時打を浴び、勝ち越しとされたところで無念の降板となった。

8回途中113球の熱投。惜しくもリードを守り切ることはできなかったが、奪った三振の数は10個と、その実力はいかんなく発揮した。「少しでも早くチームの戦力になりたい気持ちが強い」と来年から進む新たなステージでの抱負を語っていた山田の、今後の活躍に注目が集まる。

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