【大相撲】横審は白鵬引退で “無風” 矢野委員長「照ノ富士は素晴らしい。浮ついたところがない」

横審の矢野弘典委員長(東スポWeb)

ご意見番も大絶賛だ。大相撲の横綱審議委員会の定例会合が29日、東京・両国国技館で開かれた。九州場所は横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が2場所連続6度目の優勝を達成。1場所15日制以降で新横綱からの連覇は1962年初場所の大鵬以来2人目の快挙となった。

横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は「照ノ富士は本当に素晴らしい結果。横綱らしい相撲を展開して堂々とやった。日ごろの精進が実ったのでは。本人も相当強い自覚を持っていると感じる。強いだけじゃなくて品格の面も含めて相撲界のリーダーになっていってほしい。彼の発言を聞いていると、浮ついたところがない。立場にふさわしい覚悟ができている。これからに大いに期待したい」と絶賛した。

元横綱白鵬の間垣親方が9月末に現役を引退。これまでは横審の各委員から毎回のように大横綱への苦言や批判が噴出していたが、今回の会合は「横審として難しいことを言うような状況ではない」(矢野委員長)と〝無風〟のまま終わったようだ。

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