【新日本・BOSJ】崖っぷちのYOHが逆襲3連勝 敗れた石森は「ああー!想定外だ!」

石森(右)の顔面にドロップキックを叩き込むYOH(東スポWeb)

新日本プロレス29日後楽園ホール大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で、YOH(33)が石森太二(38)を撃破し、3勝目を挙げた。

優勝候補の一角から価値ある勝利をものにした。Yes Lock、ショルダーバスターをはじめとした多彩な技で左肩と左腕に集中砲火を浴びたYOGは、ブラディークロスを切り返して変型ファルコンアローで反撃に出る。

サイファーウタキを決められて再び劣勢に立たされながらも、再度のブラディークロスは許さずにカウンターのトラースキックを発射。必殺のDIRECT DRIVE(旋回式ダブルアームDDT)を阻止されると見るや、切り返し合戦からのファイブスタークラッチ(変型レッグロールクラッチ)を繰り出し、電光石火の3カウントを奪ってみせた。

開幕4連敗から逆襲の3連勝で浮上の兆し。YOHは何度も小刻みにうなずいて「石森さん、ありがとう…」とだけつぶやいてバックステージへ。一方で3敗目を喫した石森は「アイツが3Kの頃、俺が散々ダメ出ししたのに、示しがつかねえじゃねえかよ。ずーっと迷走してたヤツが、独りになって覚醒したか? ああー! 想定外だ!」と頭を抱えていた。

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