【中国】ゼロコロナ政策、最低4700万人の感染防止[社会]

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中国疾病予防コントロールセンターの呉尊友首席専門家は28日、新型コロナウイルスを徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策によって、中国は少なくとも4,784万人の感染を防ぐことができたとの見方を示した。

ネットメディアの澎湃新聞が伝えた。呉氏は北京で開かれた同センターの年次総会で、「発病率、死亡率が世界平均と同等だと仮定した場合、中国はゼロコロナ政策によって4,784万人の感染と95万人の死亡を防いだことになる」と説明した。

呉氏は、海外からの流入防止と国内での再流行防止というゼロコロナ政策を徹底して行う必要があると強調。新型コロナウイルスワクチンの接種と72時間以内のPCR検査の陰性証明の提出などで入国を認める世界各国の水際措置緩和の動きについては、「中国の新型コロナ対策とは適合しない」と述べ、現状の体制を維持する考えを示した。

中国での新型コロナの累計感染者数は29日午前0時時点で9万8,672人となり、累計死者数は4,636人。

■オミクロン株への対応急ぐ

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を巡り、コロナワクチンを開発した中国の製薬各社がデータ収集を急いでいる。

澎湃新聞は28日、康希諾生物(天津市、カンシノ・バイオロジクス)がオミクロン株に関連するデータの収集と分析を進めていると伝えた。もし既存ワクチンの効果低下が確認されれば、最短の時間でオミクロン株に対応するワクチンを開発するという。

製薬大手の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)は27日、新たな変異株に関するデータとサンプルを集め、既存の不活化ワクチンに対する影響を研究すると表明した。

中国国家伝染病医学センターの張文宏主任は28日、短文投稿サイトの微博(ウェイボ)上で、「新たな変異株が既存の免疫障壁を突破できることが明らかになった場合、従来のワクチン接種体制を見直す必要がある」と投稿した。ウイルスの変異に基づいて毎年新たなワクチンを作ることが求められ、「生活がより困難になることを意味する」との見方を示した。

一方で張氏は、「現在の迅速な対応とゼロコロナ戦略はさまざまな種類の変異株に対応できる」として、オミクロン株の出現は「現時点で中国に大きな影響を与えるとは思わない」と説明した。