サムスン、台湾TSMCの提携企業買収で対抗か―台湾メディア

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中国メディアの観察者網は29日、韓国サムスン電子が半導体の受託生産最大手・台湾積体電路製造(TSMC)の提携企業買収で同社と対抗かと指摘する記事を掲載した。

記事は台湾・経済日報の報道を引用。サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が訪米日程を終えて韓国に戻った後、サムスンは1000億ドル(約11兆3000億円)以上の現金保有という強みを頼りに国際的な半導体大手1社の合併・買収あるいは数社への資本参加を選択する可能性が高いことが明らかにされたと伝えた。対象にはテキサス・インスツルメンツ、ルネサスエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、インフィニオン テクノロジーズ、STマイクロエレクトロニクスなどTSMCの重要顧客が含まれているという。

これについて、ある金融関係者は「サムスンにとって非メモリー企業の買収は非常に重要。サムスンはメモリーチップで世界的リーダーだが、非チップ市場ははるかに大きい。現在の市場と合わせてみると、メモリーチップの市況はもうすぐ天井かと疑問視される一方、ロジックチップやファウンドリは好景気だ」と指摘。関連の情報についてTSMCや名前の挙がった各社はいずれもコメントしていないが、ある韓国メディアは「サムスンは『3年以内に意義のある買収計画を展開する』という以前の言及を積極的に推し進めている」などと伝えたという。

記事は「世界のファウンドリ分野の二大巨頭として、サムスンとTSMCの競争は日々激しさを増している」とし、サムスンが米国に建設する工場の投資額はTSMCを上回ると紹介。「テキサス州テイラーにサムスンの新工場が完成すれば、韓国・平沢工場の最新の生産ラインとともにサムスンの世界の半導体生産の重要地点になり、ロジックチップ分野における弱点を補うのにも役立つ」との台湾メディアの予測も伝え、「さらに重要なのはテイラー工場と北米の顧客との近さが受注やサービス提供に有利だということだ」と指摘した。(翻訳・編集/野谷)