肉を食べるパンダ、専門家が撮影に成功 陝西省

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肉を食べるパンダ、専門家が撮影に成功 陝西省

ターキンの骨をかじるパンダ。(ビデオ映像のキャプチャー画像、11月中旬撮影、西安=新華社配信)

 【新華社西安11月30日】竹を主食としているジャイアントパンダが肉を食べる珍しい映像が捉えられた。中国陝西省仏坪国家級自然保護区管理局の職員がこのほど、パンダの生存調査を行っていた際、ターキンの骨をかじるパンダを目撃、その姿をカメラに収めることに成功した。

 撮影したパトロール隊員の李水平(り・すいへい)氏は、「パンダに遭遇したのは距離にして50メートル足らずの場所だった。山の斜面に竹林はないのに、何をおいしそうに食べているのかと思えば、なんと骨をかじっていた」と振り返った。パンダは10分ほど食事をした後、骨をその場に残してゆっくりと林の中に入り、大きな木に登っていったという。

 李氏らは現場で動物の骨数本も発見した。翌朝、職員は付近でパンダのふんを収集した。通常のふんと比べると、色は灰色で杼(ひ、織機に糸を渡すための道具)のような形をしており、まるで石灰棒のようだったという。 

 同保護区内でパンダが肉を食べる映像を撮影したのは、今回が2回目。以前、職員がパンダのふんを分析した時には、未消化の動物の死骸と毛が含まれていた。

 パンダは長い進化の過程で、地質学の上の気候変化と生息地の環境変化に適応するため、食性を変え竹を主食とするようになったが、消化器系統の構造は肉食動物だった祖先の特徴が残されている。

 北京大学研究員で国際自然保護連合(IUCN)クマ類専門家グループメンバーの李晟(り・せい)氏によると、秦嶺、岷山(みんざん)、邛崍山(きょうらいさん)などでも野生のパンダが肉を食べていた記録が残されており、主に動物の死骸を食べていたという。こうした行動や動物性食物の補充が野生のパンダにとってどのような作用と意義を有するかについては、さらなる研究が待たれる。(記者/付瑞霞)