運賃無料で井笠エリア巡って 8事業者 観光推進へ実証実験

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矢掛屋前から井笠地域の周遊に向かうためのジャンボタクシー

 井笠地域の観光推進に向け、エリア内で事業展開する観光業やタクシー会社など8事業者でつくるグループが、運賃無料のバスやタクシーの実証運行に取り組んでいる。岡山空港やJR岡山駅などと、地域の観光拠点をつなぐ2次交通のニーズを探るのが狙い。運行は12月26日までの金~日曜。

 岡山県矢掛町矢掛の道の駅「山陽道やかげ宿」を拠点に、岡山空港、広島空港、岡山、福山駅をそれぞれ往復するシャトルバスを運行(予約不要、先着順)する。

 矢掛町からは、井笠エリアを周遊するプランを用意。宿泊施設「矢掛屋」(矢掛)前からジャンボタクシーで出発し笠岡、井原市内などをそれぞれ巡る2コースと、美星天文台(同市美星町大倉)で星空観察をするナイトコース、そして笠岡諸島への玄関口・住吉港(笠岡市笠岡)をつなぐコースがある。いずれもタクシーは予約制で、施設利用費や食事などは実費。

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光地を支援する国の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」補助金を活用する。矢掛町からの送迎や周遊ツアーなどの実証運行を担当する日の丸タクシー(井原市)の運行管理者・佐藤元彦さんは「井笠地域には多彩な観光資源がありながら、2次交通や地域内の観光地をつなげる拠点間輸送に課題がある」といい、8事業者でつくるグループは今後、実証結果を踏まえ観光客受け入れ態勢拡充や、地域との連携強化につなげていく方針。

 シャトルバスは倉敷、津山駅で乗降できる便もある。問い合わせは日の丸タクシー(0866―67―2211)。県内起点のシャトルバスの問い合わせはリョービツアーズ(086―201―1150)、広島県内は中国トラベル(084―940―3344)。