岩井志麻子氏 鬼束ちひろの常習〝オニツカキック〟対策を伝授「お付きの者に板持たせれば」

岩井志麻子氏(東スポWeb)

作家・岩井志麻子氏(56)が30日、都内で作家デビュー35周年を記念し、取材に応じた。

岩井氏は、1986年に少女小説「夢みるうさぎとポリスボーイ」(集英社文庫コバルト)で作家デビュー。

この日は、デビューした21歳の時のパスポートの写真を引き延ばしたポスターの近くに立ち、ヒョウ柄のバニーガールの衣装で写真撮影した。

2000年には「ぼっけえ、きょうてえ」(角川ホラー文庫)で第13回山本周五郎賞を受賞。今年6月には、コレラが流行する明治時代の岡山などが舞台となっているホラー小説「でえれえ、やっちもねえ」(角川ホラー文庫)を出版した。

最新作について岩井氏は「相当気合を入れて、生き残るぞという思いを込めて、いいものが書けた。コロナがなければ、この小説は書けなかったなぁ。コロナで学んだとか何かあるはず」と振り返った。

コロナ禍でレギュラー番組が激減し、月収が5万円になった時もあったという。「テレビがなくなっても生き残れるようにしなくちゃ」「今までは、いい小説が書けたらいいなという生ぬるい気持ちだった。今は、何がなんでも小説を書かないといけない。テレビ番組への出演がなくなったって、私は小説家なんだから、動じることはない!」と鼓舞した。

巷では歌手・鬼束ちひろが救急車を蹴ったニュースが世間を騒がせている。岩井氏は「あの方は生き残れるものたくさんある。もったいない話。才能として歌があるし、本当に原点に戻ってもらうしかない。儚げな、壊れそうな、美しい歌を歌ってほしい。彼女はバラエティータレントや農業に行くのではなく、歌がある」と断言した。

鬼束の通称〝オニツカキック〟は常習とのウワサもあるが、岩井氏は「お付きの者に何か持たせておけばいいんじゃなかしら? これを蹴ってくれという、板とか…」と返し、笑わせた。

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