れいわ新選組の山本太郎代表 立民代表や維新執行部にロスジェネ世代就任を歓迎も「新自由主義者もいる」

れいわ新選組の山本太郎代表(東スポWeb)

れいわ新選組の山本太郎代表(47)が30日、不定例会見を開き、立憲民主党の新代表に泉健太衆院議員(47)が選出され、日本維新の会では40代以下の党三役が内定するなど、就職氷河期のロストジェネレーション世代(1970年~1982年生まれ)が台頭してきたことに歓迎しながらも維新執行部にはけん制した。

1974年生まれの同年代の泉氏が新代表になったことに山本氏は「野党第一党の代表が同世代。われわれはロストジェネレーションといわれている世代が党代表になったのは感慨深い。お前たちの世代はゴミとか言われてきて、若手で踏みつけられていた」と話した。

「泉さんの経歴を事細かに知らないが、数々の人が傷つけられた世代で、死ぬ思いをしたかはわからないが、一方で寄り添える力を持っているのは柔和な感じから見える。ビジュアル的に見た感じで、なんの説得力も深みもないが(笑い)」と印象面だけでは良いという。

一方、衆院選で躍進した日本維新の会では、松井一郎代表(57)が再任したものの執行部は刷新。藤田文武衆院議員(40)が幹事長、音喜多駿参院議員(38)が政調会長、柳ケ瀬裕文参院議員(47)が総務会長に就任する。いずれも40代以下で、若返りを図った。

山本氏は「我々の世代は永田町では幼稚園みたいなもので、高齢者が多い中で、若手が責任ある立場につくのは喜ばしいが、世代間で分けられる話でもない。若手であっても新自由主義者はいっぱいいる。その人が持っている政策を見る必要がある。若手になったから世代交代風はあるが、その中身はこれまでの政治家が築いてきた新自由主義体制を加速させるだけの可能性もある」と辛口コメント。れいわと維新はバチバチの関係だけにこちらはロスジェネ世代での論戦となりそうだ。

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