バロンドールでエムバペが過去最低「9位」で怒り露わ 低評価の理由はPSG所属?

バロンドール授賞式に出席したエムバペ(ロイター)

フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の同国代表FWキリアン・エムバペ(22)が、フランス誌「フランス・フットボール」が選定する今年のバロンドール(世界年間最優秀選手)で自身過去最低順位に終わったことで〝怒り〟をにじませて波紋を呼んでいる。

エムバペはバロンドール投票で9位となったが、これはブレーク後最低の順位に。英メディア「スポーツバイブル」は「彼は2021年に45ゴール20アシストを記録した。彼のバロンドールでの過去最高成績は18年W杯直後の4位で、17年には7位、19年には6位だった」としたうえで「エムバペはバロンドール9位で非常に腹が立った姿を見せた」と指摘した。

同メディアは授賞式での様子を報道。「エムバペの反応が、彼がPSGを去りたがる理由を見せてくれる。バロンドールで9位となった後に大変腹が立った姿を見せた。FWリオネル・メッシ(PSG)とFWルイス・スアレス(アトレチコ・マドリード)の間に座ったエムバペは作り笑いを浮かべ、表情が固まったまま不快感を示した」と指摘。不機嫌そうな様子が〝過去最低〟の順位への不満となって表れたようだ。

さらに低評価の理由がPSGに所属していることも一因と指摘し、ビッグクラブであるレアル・マドリードへの移籍を加速させることになるとも分析した。

バロンドールの選考を巡ってはFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)が受賞を逃したことにも疑問の声が噴出するなど物議を醸しており、エムバペの異例の低評価も波紋を呼びそうだ。

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