学者肌、理論家 40代の善兵衛 木像で再現 岩の原葡萄園に寄贈 彫刻家の峯田敏郎さん

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 茨城県牛久市の彫刻家で上越教育大名誉教授の峯田敏郎さん(81)が、岩の原葡萄園(上越市北方)の創業者、川上善兵衛の木像を制作、同社に寄贈した。29日、同社で贈呈式が行われた。

 峯田さんは直江津駅前のブロンズ像や上越妙高駅東口の上杉謙信像など、同市のパブリックアートを手掛けてきた。また、1990年の同社創業100年を記念し、同社内にある善兵衛の銅像制作も行った。昨年、親交のある野口和広副市長から同社が創業130年を迎えたと聞き、約6カ月かけて胸像を彫り上げた。

 木像は高さ43センチ、横30センチ、奥行き16センチ。20~40代の善兵衛の写真を参考にした。峯田さんは「私財を投げ打って農村振興のため尽力したことを思い出しながら、根拠がなければ動かない、学者肌で理論家のような写真の印象を参考に作った」と話す。40代の善兵衛は著書の刊行や菊水印葡萄酒(当時の製品)が軍に採用されるなど「順調だった時期」(神田和明社長)で、まさに自身の考えが時代に合っていた時期だった。

40代の川上善兵衛をモチーフにした木像を制作、岩の原葡萄園に寄贈した峯田敏郎さん(左)と、神田和明社長

 神田社長は受け取った木像について「資料館に収蔵し、多くの人に見てもらう機会をつくりたい」と話した。