震災の経験と福島の現状を知る 12月5日に福島復興支援紙芝居と交流フォーラム

▲紙芝居を上演する「ひろしま紙芝居村」

 東日本大震災の発生から10年が経ったが、同県内外に避難している福島県民は約3万5000人に上るともいわれている。さらに、県外への避難を余儀なくされている人は、復興庁のまとめによると約2万8000人。そのうち、山口県では47人(2021年10月時点)が生活している。    

 震災を風化させず、今後の大規模災害に備えるきっかけや、福島県外避難者と避難地域の住民や支援団体の交流を図ろうと、「東日本大震災から10年 福島復興支援紙芝居上演と地域との交流フォーラム」が、12月5日(日)午後2時から3時45分まで、パルトピアやまぐち(防長青年館、山口市神田町1)で開かれる。①会場(先着30人)、②オンライン(Zoom)のどちらかで参加でき、主催はひろしま避難者の会「アスチカ」。同会は、広島・山口・島根への避難者を対象に、福島への帰還や定住についての相談、避難地域との交流を福島県から受託し、実施している。    

 フォーラムではまず、齋藤司さん(福島県大阪事務所副主査)と渡邉優子さん(ふくしま連携復興支援センター)が「福島県からの現状報告」をする。    

 次に、紙芝居ライブ「見えない雲の下で」が上演。福島県浪江町の避難者、故・佐々木ヤス子さんがつづった避難生活の手記を元に制作された紙芝居を、市民団体「ひろしま紙芝居村」の阿部頼繁さんと為政久雄さんが演じる。    

 最後に、山口県社会福祉協議会と気象予報士で防災士の坂本京子さんが「山口県での防災・災害支援の取り組み」について話し、会場からの質疑応答の時間も設けられる。    

 「震災の経験を聞き、地域の支援団体との交流することで、地域住民の災害に備える一助になれば」と主催の同会は参加を呼びかけている。    

 参加は無料だが、事前申し込みが必要。希望者は、やまぐち県民ネット21へ電話またはファクス(TEL・FAX083-921-2437)、メール(yamaguchikenminnet@gmail.com)、専用申し込みサイト(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdlsKJVZF19zR2XJG7hmBOimkxGpeC1LTzmVOEhlmANc3gcYA/viewform)のいずれかで、参加方法、名前、電話番号、メールアドレスを伝えること。

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