立憲民主の泉新代表「辺野古反対」堅持へ 会見では触れず

 【東京】立憲民主党の新代表に新代表に選出された泉健太氏は、代表選立候補者の討論会で、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設について「いったん中止」と明言していた。立民の新体制でも「辺野古反対」の従来方針を堅持する見込みだ。 泉氏は、11月22日の討論会で辺野古新基地建設について、米側と再協議する必要性があるとの認識を示していたが、30日の代表選では、投票前の演説、代表選出後の記者会見のいずれでも、米軍基地問題への対応など沖縄政策について言及しなかった。代表選に立候補した4氏のうち、西村智奈美元厚生労働副大臣のみ辺野古問題に触れた。

 泉氏は代表に選出された後の記者会見で、「先の衆院選挙で想定していた結果を出すことはできなかった。党としてしっかり総括しなければならない」と述べ、党勢の立て直しを急ぐ考えを示した。日本共産党など他の野党との連携や、野党共闘をめぐる後援組織「連合」との関係再構築には、「党の再生が最優先だ」として具体的な方針を示さなかった。 (安里洋輔)

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