中日・福敬登が告発したSNS〝殺害予告〟問題で同僚・平田が語ったこと

衝撃的な殺害予告を告発した福(東スポWeb)

中日の福敬登投手(29)がSNSで中傷を受けていた問題で、愛知県警中署が被害届を21日付で受理。今後の展開が注目されている。

福は16日の契約更改後の会見で、自身のSNSに「おびただしい数の殺害予告がある」と誹謗中傷を受けていたことを告白。ツイッターのダイレクトメッセージなどで「今から殺しに行くからホテルで待っとれよ!」「遠征先から帰ったら嫁と子供の亡骸を見るのを楽しみにしとけや」などと書き込まれていたことを打ち明け、「正直、怖い。万一を考えてしまう。数百件の褒め言葉があっても1件でも責め言葉があればどうしても深く刺さってしまう。受け流せない選手もいる」と訴えていた。

ここまでおぞましい書き込みに対し、チームメートの平田も憤る。「僕は死ねとかはないが、言葉と文字というのは別で考えしまう人が多いのかなと思う。文字だから何を書いてもいいとは思わない。初めて会った人に死ねなんて言えないと思う。対面したときに言えないことは文字にもするべきではない」。その上で「ネガティブな言葉に対してはショックを受けるし、僕に対しての言葉でも傷つく人もいるし、それに煽りを入れる人たちもいるけど、僕としてはネガティブに捉えてしまう言葉は日本や世界の人たちに発信するべきではないと思う」と語った。

30日にナゴヤ球場での自主トレ後、取材に対応した福は「『死ね』『殺す』という人格否定は言ってはいけない。僕が公にすることで、刑事罰を望むのもそうだが、度の過ぎた投稿の抑止力につながってほしいし、チーム、他球団の選手にとってやりやすい環境になればいい」と訴えた。

愛知県警は脅迫罪や侮辱罪などに当たる可能性があるとみて捜査を進めており、福はプロ野球選手会の弁護士にも相談し、同時に民事訴訟手続きも行っていることを明かした。

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