【社会人野球】広島ドラ5松本竜也、東邦ガス補強選手で感じる“赤ユニの縁” 「中高もそうだった」

東邦ガスの補強選手・松本竜也(Honda鈴鹿)【写真:川村虎大】

勝利貢献に安堵「補強していただいて責任もある」

いつもとは違う赤いユニホームを着用し、マウンドで吠えた。広島からドラフト5位指名を受けたHonda鈴鹿の松本竜也投手は、30日に東京ドームで行われた都市対抗野球大会1回戦の三菱重工East戦で、東邦ガスの補強選手として登板。3回1/3を無失点に抑え、2-1でチームの勝利に貢献した。

ピンチの場面でも動じなかった。1点リードの6回2死二塁から登板。「自分のテーマは『いつも通り』。硬くなりすぎずにできたと思います」と、4番の小柳卓也外野手を四球で歩かせ一、二塁となったが、5番の松本幸一郎内野手を145キロの高め直球で三振に仕留めた。その後も、ランナーを背負うも安定した投球で1点のリードを守り切った。

10月に行われた東海第6代表予選で、王子に0-3で敗れ、都市対抗出場を逃したHonda鈴鹿。そのため、東邦ガスの補強選手として一足早く赤色のユニホームを着用した。

中学、高校ともに赤いユニホーム「縁を感じます」

「高校も中学も両方そうだったので、縁を感じます」

中学時代は奈良葛城ボーイズに所属、智弁学園に進学し、3年春にはエースとして活躍。中学も高校もユニホームは赤基調で、懐かしさを感じていた。

マウンドまではダッシュで1番に向かう。「常に早く行ってしっかり準備することは意識している」と松本。初めての東京ドームの硬いマウンドも「準備していたので問題ない」と言い切った。

ドラフト指名後初の大舞台。それでも本人は至って冷静だ。「ドラフトにかかったからというわけではなく、補強していただいて責任もある」。チームの勝利が最優先。選んでもらった東邦ガスへの恩返しに、心に赤い炎を燃やしマウンドに立ち続ける。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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