和栗ならではの自然な甘さ。モンブラン専門店『和栗 白露』の橡つるばみ

石川県の味覚が満載!おしゃれスイーツから星付きレストランのスペシャリテまで、喜ばれること間違いなしの手土産を紹介する「手土産のススメ」。

今回のオススメは、東山の和栗専門カフェ『和栗 白露』の高級モンブラン「橡つるばみ」です。

和栗 白露

素材にこだわる和栗専門カフェ

ひがし茶屋街の路地裏にたたずむ『和栗 白露』は、能登焼栗を使ったモンブランが人気のお店。

看板メニューにもなっている「榛摺はりずり」をはじめ、一日限定5食のスペシャルパフェ「錆利休」など、地元の食材を生かした様々なモンブランを用意。

金沢駅前のワインショップ「ハイディワイナリー金沢」が手がけるカフェということもあり、芳醇なぶどうジュースやワインとのあっと驚くようなマリアージュも堪能することができます。

暗がりの店内に映える特大リース。店主のセンスが滲み出る。
町家を改装したカフェスペースは、しっとりとした大人の雰囲気。

使用するのは厳選された国産の和栗のみ。なかでも輪島市の「松尾栗園」で生産された焼栗は、店主の坂本さんが惚れに惚れ込んだ、こだわりの品だと言います。

「収穫後すぐに冷蔵熟成させて、糖度を極限まで上げた栗を、さらに圧力釜で焼き上げる。そうすることで、芳ばしい香りと自然の甘みが引き出されています」

その「松尾農園」の焼栗をふんだんに使用したのがこちらのモンブラン「橡つるばみ」です。

高級感あふれる絶品モンブラン!

橡つるばみ 3,000円

使用される能登焼栗の数は14〜15個。一般的なモンブランに使われる栗の量が5個ほどであることを考えると、どれだけ栗の風味が生かされたモンブランであるかがうかがえます。

上層部の和栗ペーストは、能登焼栗に生クリームと少量の和三盆を加えたのみ。砂糖の比率を全体の5%以下に抑えることで、栗本来の風味を引き立てているそうです。

川の流れが表現された和栗ペーストの美しい流線が、ふたを開けた瞬間の感動を誘う。

下層部には和のプリンをイメージしたという和栗の葛ねりを採用。ねっとりとした濃厚な葛ねりの舌触りと、細さ1ミリで絞り出された和栗ペーストのやさしい口溶けが、絶妙なバランスで食感のコントラストを生み出しています。

ちなみにちなみに橡(つるばみ)とは、クヌギの実や樹皮で染めた色を表す言葉。奈良時代頃までは庶民の服にも使われていた色合いで、上品さの中にも素朴な風情を漂わせています。

シンプルな材料と工程によって、栗の自然な甘さが最大限に引き出されている。12月下旬には葛ねりがスポンジになったverも発売予定。
松尾農園で生産された高級能登焼栗。ほくほくの食感と凝縮された甘味が堪能できる(写真提供:和栗 白露)
高級感あふれる折箱入りでギフトにぴったり。栗の女王・美玖里を使用した「朱華はねず(写真右)」も人気。

そんな高級モンブラン「橡つるばみ」ですが、東山の実店舗で直接購入するほか、販売サイト(現在リニューアル中)でのお取り寄せも可能とのこと。年の瀬の集まりや帰省時の手土産にぜひいかがでしょうか?

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和栗 白露
ワグリ シラツユ
石川県金沢市東山1-31-11
営業時間/11:00〜16:30(L.O.)
定休日/不定休
座席数/テーブル20席
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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