長崎新聞文化章を贈呈 片岡、古賀、永瀬、宮川4氏に

長崎新聞文化章を受章した(左から)宮川氏、永瀬貴規氏の代理で母親の小由利さん、古賀氏、片岡氏=長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎県の文化や教育、産業、科学など各分野で活躍した人を顕彰する2021年度「長崎新聞文化章」の贈呈式が30日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアであった。長崎純心大学長の片岡瑠美子氏(79)、佐世保市教育会長の古賀良一氏(77)、東京五輪柔道金メダリストの永瀬貴規氏(28)、長崎史談会前会長の宮川雅一氏(87)=いずれも文化・教育部門=の4人が受章した。片岡氏は父弥吉氏、姉千鶴子氏に続き家族で3人目となる受章。長崎市文化財審議会委員を長年務め、文化財保護の推進へキリシタン史を専門とする識見が大きな役割を果たした。
 古賀氏は、教育の振興発展に貢献。児童養護施設を運営する社会福祉法人若竹寮の理事長として子どもの健全育成に尽力してきた。
 永瀬氏は、男子81キロ級で金メダル、混合団体で銀メダルを獲得。リオデジャネイロ五輪銅メダルに続く快挙で国民に感動を与えた。
 宮川氏は、歴史資料調査の中心的役割を果たした。坂本龍馬ら長崎ゆかりの人物の顕彰に取り組み、長崎学の振興に貢献した。
 贈呈式には、母親の小由利さんが代理出席した永瀬氏を除く3氏が参加。長崎新聞社の徳永英彦社長が「それぞれの道を強い信念をもって歩まれた4人を文化章に迎えることができ、主催者として喜ばしい限り」とたたえ表彰状を手渡した。
 同章は1955年創設。受章者は累計213人になった。


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